森に囲まれて 風になびいて
避暑地の恋の
思いに揺れていた
水鏡 夕涼み 薄化粧
あなたはもういないけど
思いで訪ね 湖畔の宿 あゝ
鳥の囀りが 胸を揺すって
森のすきま風
あなたの声がする
風鈴に 赤蜻蛉 夏が終わる
一人でいる情けなさ
宿の浴衣着 湖畔の宿 あゝ
夕陽が燃えては 赤く落ちてく
湖面に映る
女の泣き顔が
風の音 鈴虫が もう秋か
ポツンと灯りが見える
思いでの宿 湖畔の宿 あゝ
愛しきれない わびしさが
この身を責める
こんなにも こんなにも
痩せ細るほど
思い悩んで 泣いている
悪い人だと 世間は言うけど
あゝ うわさの女・・
悩んでみても しかたない
嘘をつけない
好きだから 好きだから
苦しいけれど
素直に生きてゆきたくて
たとえこの胸
引き裂かれても
あゝ うわさの女・・
好きだと言って 口説かれ抱かれ
あなたの胸で 夢に泳いで
だけど だけど
悲しいことに 女の気持ち知らず
他人のふりして 背中を向けて
町に消えた人よ
あゝ 大阪無情・・
星の裏側 隠れてそっと
あなたを見てる 未練なこころ
そうね そうね
初めて知った 淋しさ堪えなみだ
瞳が潤んで 体動かず
今もふるえている
あゝ 大阪無情・・
すぐに泣く癖 なみだ虫
夜を彷徨う おんな虫
何が悲しい なみだ潤ませ
幸せ遠い おんなと触れる
うわさ話の 絶えないおんな
なみだもろい・・おんなです
桜が散って 恋の虫
青葉に育つ みどり虫
風吹くだけで なくした恋の
辛さを知った ような顔する
不幸一人で 背負ったような
なみだもろい・・おんなです
失恋ばかりで 泣き虫と
自分を笑う 馬鹿な虫
色んな虫と 出逢ったけれど
泣いて別れた おとこ虫
今も未練を 引きずる恋に
なみだもろい・・おんなです
愛の裏切りが 悲しみならば
生きてはいけない
運命に散る 花があるなら
なみだ零れる ただそれだけ
時代遅れの 恋だけど
荒波に 小船 傾いて
あゝ風の海峡・・
幸せ隣に 不幸あるなら
立ち直れない
抱かれた数の なみださえ
グラス並べて 数え唄う
明日が沈んだ 恋だけど
黒い雲 小船 離れ島
あゝ風の海峡・・
波間に咲いてる 花が枯れゆく
いのち宿んだ
恋があるなら 夢に消えても
おんなは堪え 拳です
泣きはしないさ ドンとやれ
いのち船 嵐 涙です
あゝ風の海峡・・